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エコロジー建材

ささら板壁構法【ささら】

ささら板は耐震性、防火性、保温性、吸放湿性、防露性を備え、年月を重ねるにつれて強度が増していく究極の建材です。スギ材は年月を経るにつれて曲げ強度が増していきます。
ささら板は凸凹が連続した形状の板のことで、連結するとファスナーのようにしっかりと組み合わさり地震に強い大きな板になります。

ささら板壁構法【ささら】のイメージ画像です。

ささら板壁構法は壁の間に厚い板を落とし込んでいく板倉壁構法の発展型です。従来の板倉壁構法は、地震の揺れで板と板とのあわせ目が滑るので地震には強くありませんでした。

それを改良したのが『ささら板壁構法』です。ささら板は凹状の柱間に一枚ずつ落とし込んでいきます。するとつなぎ目がファスナーのように強力に連結され横揺れに強い構造壁になります。ささら板壁構法は、千年以上歳月をかけて磨きぬかれてきた伝統的技術を組合わせて地震に強い住まいを造る構法です。【特開2009-138331】

ささら板壁構法【ささら】は凹状の柱間に一枚ずつ落とし込んでいくことを説明したイメージ画像です。

【ささら】簓板壁構法

ささら板を柱の溝にそって落とし込んでいくので筋交い方式のような固定金物は使いません。また合板方式のような釘も使いません。筋交い方式や合板方式は、構造材に合板もしくは筋交いをビスや金物で点接合させて地震に耐える剛構造です。

一方の「ささら板壁」は、千年以上も前からの免震技術である柔構造です。地震の揺れを壁面全体に分散させ弾力性のあるスギ板に吸収させます。(伝統的な木組みの技法)

ささら板壁構法【ささら】を施行している様子の写真です

一般的な壁構造

【筋交い方式】一般的な耐震補強方法。弱点は筋交いで壁に掛かる圧力を支えているので、土台との接合部に腐れがおきると耐力は低下します。 【合板方式】主に2×4の補強方式。弱点は釘の錆びや接着材の劣化で耐力は低下していきます。特に合板類は湿気に弱いのでその対策も必要です。

楔(くさび)蟻接(ありつぎ)

凹凸部はクサビの形で上からの加重が加わると接合部はより密着して強度を増します。(蟻接ぎの技法)クサビの加工角度は60度、この角度は横から圧力が加わっても、せり上がることはありません。
(指物師の知恵)

耐震力を調べる「壁面せん断性能評価試験」(財)日本住宅・木材技術センターにて

ささら板壁構法【ささら】は横から圧力が加わっても、せり上がることはないということを説明したイメージ写真です。

車知(しゃち)込栓(こみせん)

柱にのせる梁や桁との接合部は凹状にし、ケヤキの四角い栓を打ち込み、地震のときの揺れを板壁面に伝え揺れを吸収します。(車知の技法)

接合部の穴位置はずらし、込み栓を打ち込むと締まるように工夫される。込み栓はボルトのように緩むことがなく、錆による腐れもおきません。(込み栓仕口技法)

車知(しゃち)込栓(こみせん)のイメージ画像です

大壁(おおかべ)真壁(しんかべ)

大壁構造:柱の内側と外側に壁をつくる方法です。
耐震性強化のため筋交い方式や合板方式が普及するにつれて、大壁構造が一般的になりました。

真壁構造:柱が見える壁構造工法です。
高温多湿の風土の中で普及した伝統的な工法です。
短所は耐震性能が低いので筋交いを併用した工法が多く用いられています。

大壁(おおかべ)真壁(しんかべ)のイメージ画像です。

ささら板壁構造:真壁の「心地よさ」に大壁の「耐震強度のよさ」を兼ね備えた伝統工法を応用した壁構造です。

だぼ矧ぎ(だぼはぎ)

ダボは、柱(母材)よりも硬い樫や欅が用いられます。
ダボはダボ穴よりも少し大きめに造られ、木の反発力を利用して固定します。鉄製の釘と違い、母材が錆びて腐れを起こすことがありません。100年を経過しても強度を保ち続けます。

だぼ矧ぎ dabo-hagi

だぼ矧ぎを行っている様子のイメージ写真です

【ささら】の仕様

車知・ダボ補強タイプ(全く金物を使用しない構法)

落し込み構法柱サイズ120mm×120mm凹加工
補強方法ダボ150φ,長さ150mm×10本
シャチ30×40,長さ150mm×3個
壁倍率2.9倍「国住指定2530号」

金物や合板類を用いない耐震性の高い家づくりを指向される方、耐震補強のための古民家や社寺解体修理を計画されている方に向けて開発しました。

車知・ダボ補強タイプのイメージ画像です

片面額縁枠補強タイプ(ビスを併用した落し込み構法)

落し込み構法柱サイズ120mm×120mm凹加工
補強方法片面取付枠(ひのき)枠サイズ40×40mm
ステンレスビス4.2φ,長さ70mm ×30本
ステンレスビス4.8φ,長さ100mm×30本
壁倍率3.5倍「国住指定2531号」

ケアキのダボや車知のかわりに片面に枠を付けることでさらに耐震性を高めました。ビスはステンレス製ですので錆による木の腐れはありません。

片面額縁枠補強タイプのイメージ画像です

両面額縁枠補強タイプ(ビスを併用したはめ込み構法)

落し込み構法柱サイズ105mm×105mm
補強方法両面取付枠(ひのき)枠サイズ32×32mm
ステンレスビス4.2φ,長さ70mm ×60本
ステンレスビス4.8φ,長さ100mm×30本
壁倍率4.4倍「国住指定2532号」

木製の壁としては最高の壁倍率(木製では壁倍率5.0が上限)を実現しました。プレカットによる木の加工にも対応した方法です。真壁(土壁)の古民家や木造校舎、社寺の耐震補強にも有効です。
ビスはステンレス製ですのでサビによる木の腐れはありません。

片面額縁枠補強タイプのイメージ画像です

ささら板の寸法と価格(価格には雇い実細板を含みます)

一間幅用

ささら板2,880円/枚 (10,700円/u)
ささらエンドA2,880円/枚
ささらエンドB2,880円/枚

ささら板基本形のイメージ画像です

半間幅用の価格は一間幅の半額となります。
お近くの工務店、設計事務所を通してお求めになることができます。

一間幅用規格サイズと半間間幅用規格サイズのイメージ画像です

ささら板の性能

熱伝導率0.08W/m/K(厚さ1m・1u、温度差1℃あたりの熱伝導率)
熱通過量2.0W/u・deg(uあたり、温度差が1℃ある場合の熱通過量)
吸放湿量55.8g/u(室温23℃、湿度75%の条件下で12時間に吸収した水分量)
床せん断倍率2.0倍 ネダレス工法の床材として用いたことを想定した床せん断試験の結果。24mm厚の構造用合板とほとんどかわらなかった。(火打ちは0.5倍)

ささら板の品質基準

水分含有率15%以下であること
直径が20mm以下、かつ直径が木口の70%以下であること。
丸みないこと
腐朽、虫食い軽微であること
貫通割れ小口の長辺の寸法以下であること
曲がり1.0%以下であること
反り顕著できないこと
欠け、傷、穴、入り皮軽微であること
変色、カビ顕微できないこと
寸法精度表示された寸法と測定した寸法との差が1.5%以下であること
平均年輪幅8mm以下であること
乾燥方法自然乾燥と低温(60℃以下)の人工乾燥を併用

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